【Vol.4 MECE 】
まず、ピラミッドストラクチャーを説明する前にMECEについて、今回は書きます。
MECEとは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、「モレなく、ダブりなく」という意味の言葉です。人間というものを男女で分けるとMECEになります。しかし、人間を男女と子供で分けると、ダブりが生じMECEにはなりません。また、人間を老人と子供で分けると、モレが生じMECEにはなりません。
以下に、イメージしやすいように図で表してみます。
MECEは同じ対象でも分け方が何通りもあります。東京大阪間の移動手段をMECEに分けると、陸路、海路、空路という分け方ができたり、乗り物を使用するか否かという分け方も可能です。根本的には、「αとα以外」という分け方をすることでMECEになります。これを繰り返すことで、MECEを細分化していくことができます。MECEを段階的に見ていくプロセスは後に書くピラミッドストラクチャーで構成します。
問題に対する原因や解決策を検討する際に、ただ単に事象を列挙していくだけでは、なかなか解決策は導き出せんません。「ダブり」や「モレ」があってはならないからです。これらがあることにより、非効率な問題が発生してしまいます。そのためにMECEという捉え方があるのです。
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