先日のオリンパスの件の全容が見えてきました。
出所:REUTERS PRESIDENT
この問題は、実は物凄くシンプルな話です。
①オリンパスは、過去何十年も有価証券評価損を計上していなかった。
②有価証券評価損をきちんと計上していなかったために、オリンパスの財務諸表において、貸借対照表がおかしなことにな ってしまった。
③そこで、そのおかしな箇所を誤魔化す手段として、ペーパーカンパニーを買収し評価損を計上した。
④その結果、元社長ウッドフォード氏にバレてしまった。
⑤現経営陣はバレるのを防ぐためにウッドフォード氏を解雇した。
⑥結果的に世間に公になってしまった。
シンプルにまとめるとこういうことになります。全容は非常にわかりやすい「不正経理」ですが、オリンパスと利害関係にある企業への影響は大きいのではないでしょうか。例えば、オリンパスの監査を担当していた監査法人や取引をしていた銀行、そして証券会社。
含み損を企業買収における損失にすり替える等の処理は、証券会社の協力無しには考え難いと言えます。今回のオリンパスの件では、野村證券の不正経理関与が指摘され、野村ホールディングスの株価が年初来最安値を更新しています。僕はオリンパスの不正経理よりも野村證券が関与したかどうか、そして今後の流れに非常に興味があります。
出所:REUTER
海外でも大きく記事になっています。
出所:BBC
英国BBCでここまで書かれてしまっては、ひどい場合は上場廃止、過去の経営陣、関係者の逮捕や送検が十分に可能性があり、過去の粉飾決算の事例を見ても、実刑はおそらく確実だと言えます。そして監査法人や銀行、証券会社も何らかの制裁は免れないのではないでしょうか。
それにしても、今日オリンパスは会見を開きましたが、こういった大きな問題は週末に株式市場がクローズしてからというのが普通です。平日のど真ん中だと、マーケットが荒れますからね。
それにしても、今日オリンパスは会見を開きましたが、こういった大きな問題は週末に株式市場がクローズしてからというのが普通です。平日のど真ん中だと、マーケットが荒れますからね。
0 件のコメント:
コメントを投稿