*昨日はイタリア国債が急落。決済機関LCHクリアネットがイタリア国債を取引する顧客に求める預金の比率を引き上げると発表したからだ。LCHは年限7-10年のイタリア債の取引で顧客に求める預金の比率は11.65%と、10月7日に発表された6.65%から引き上げられた。決済期間は取引する双方の間に立って取引を成立させるが、一方が決済不能した場合の損失に備えて証拠金を求める。要はイタリア債のポジションを維持するコストが高くなったこと。銀行に大きな影響を与える。
上記の記事を見て、イタリア国債は普通ユーロクリア決済ではないのかと、僕は思いました。誰がわざわざデリバティブ専門(?)のLCHクリアネットで高いコストを払ってイタリア国債を受け渡すのか、非常に謎です。
イタリア国債が得られているのは、イタリアがギリシャにトドメを刺してCDS(Credit Default Swap)のトリガーを引かなかったからではないでしょうか。CDSを買っても保険としてワークしない前例を作ってしまったため、多少なりとも不安になると売るしかないという悪循環が生まれるかもしれません。そしてそこに浮かび上がるのは、CDSの売り手であるドイツの存在です。これは完全に僕の頭の中で思っていることなので、現実には今後どうなるかは蓋を開けてみないとわかりません。
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