11/30/2011

【Vol.7 So what? Why so?】

【Vol.7 So what? Why so?】




「したがって」や「このように」といった言葉をビジネスシーンではよく耳にします。このワードが時に、論理的に繋がりがなく話が飛んでしまっている場合があります。事業計画、新規事業参入等のあらゆるシーンにおいて、前後の内容に一貫性があり論理の飛躍が無い状態にしなければ、成功はしません。


例えば、上司からの指示を遂行する際に、そもそもその指示が妥当なものか、「So what?(結局どういうことになるのか?)」、「Why so?(なぜそう言えるのか?)」をきちんとチェックしてからでないと現場は混乱します
また、チェックが甘いことで混乱が生じ、非難を受けてしまうこともあります。


「上司に指示され、そうしました。」と言い訳を言うと、「上司が会社を辞めろと言えば辞めるのか?」という返しがきてしまうかもしれません。
もし上司等から指示を与えられたら、その指示がもたらすメリットを大きく3つに分けて抽出してみます。どういうことかというと、「So what?(結局どういうことになるのか?)」を抽出するということです。

①その指示を遂行すれば、◯◯◯程の収益を見込める。
②その指示を遂行すれば、△△△の部分が効率化できる。
③その指示を遂行すれば、×××な状況が改善できる。

3つでも4つでもかまいませんが、人の脳は3つにまとめることで最も理解を得ることができます。4つないし5つ以上のポイントを抽出すると、覚えられなくなり、相手を説得する際に効果が薄れてしまいます。


また、「Why so?(なぜそうなる?)」を表面的な事実一つだけを単に取り上げるのでなく、その問題の潜む潜在的な背景等を明確に把握した上で、抽出していく必要があります。ここをしっかり取り組まなければ、その後のステップで方向を間違ってしまう可能性が高いからです。更には、相手を説得できるような話にはなりません。


よく聞くエピソードとして、現場の士気が低下し、いい空気ではないといった管理職の方々の声があります。多くの場合、上層部からの指示ばかりを鵜呑みにし、そういった状況の原因をうまく突き詰めることができていません。結局のところ、「So what?」を考えた後に「Why so?」をしっかりと自身の中に落としこむ必要があるのです。


<例>
以下の表を見てみます。「So what?」を表した表です。言い換えると、「結局どういうことになったかというと以下の表のようになった。」ということです。では、この表の「Who so?」について考えてみてください。「なぜ以下の表なことが言えるのか?」ということについて考えるのです。「この表から◯◯なことが言える」と説明できればいいのです。





では、表からどんなことが言えるか確認してみます。
・1990年代の外資系小売企業の日本進出において、米国からの進出がほとんどであった。(8割程)
・1999年代以降は、米国に代わり、欧州からの進出が目立つ。
・1990年代の外資系小売企業の日本進出の多くは、1999年~2000年に集中している。
・1997年頃までは、玩具、文具、アウトドアと業種が限定的だったが、1999年以降は家具や化粧品等の業種の進出が目立つ。

上記に挙げたポイントはいあずれも、表から読み取れる「Why so?」の部分です。逆に言えば、表はきちんと「So what?」を反映したものであるということがわかります。結局大事になってくるのは、「要するにここからどんなことが言えるのか?」ということです。







11/23/2011

Google Ngram Viewer



Googleのサービスの中で、Google Ngram Viewerというものがあります。

※リンク


Googleは世界中の本をデジタル化してしまおうというミッションを持っており、日頃からサクサクと本をスキャンしているそうです。現在のところ、約1500万冊の本がスキャンされているようです。このスキャンしたデータをハーバード大学の研究シームがチョイスし、選ばれた良書と思われる書籍を約500万冊をデータベースに開発しました。そのデータベースこそがGoogle Ngram Viewerです、語数にして5000億語程でしょうか。このデータベースを使って一体何が出来るのか、気になるところです。







上の表について見てみます。例えば、【war】というワードを検索すると、世界大戦が起きた時期は非常に高頻度で【war】という言葉が使われていることがわかります。







【hope】というワードを検索すると、1500年~2000年の間に出版された500万冊の書籍の中にどれ位の頻度で【hope】という言葉が使われたかが一目でわかります。ここから考えられることは、昔の人の方が希望を強く望んでいるのではないかと読み取れます。しかし、19世紀半ばからは右肩下がりになっています。何となくではありますが、一つ前の例の【war】のグラフが上がったすぐ後に【hope】の使用頻度が上がっているように見えます。戦争に対してその後の希望を熱望する風潮があったのではないかということが考えられます。しかし、戦争に関する情報の頻度が高い状況が続くことで、希望を持つことを控えているのかなといったことも考えられます。
※とはいえ、世界経済のことなども考えると、【hope】のワード使用頻度が下がるのも頷けます。






【future】というワードを検索すると、時代が経過するにつれて使用頻度が増加しています。利便性が追求された生活では、様々な部分で余裕が出てきます。余裕が出てくることで未来を見るようです。また、1600年や1700年に直後にグラフが伸びているのを見ると、いつの時代でも節目の年というのは未来を想像するのだろうと思います。


このように、なかなか面白いデーターベースであり、様々なワードが時代を表しています。英語以外にも、フランス語、スペイン語ドイツ語、ロシア語、中国語、ヘブライ語での検索が可能です。検索の対象期間も1500年~2000年の間であれば時期を絞って検索することもできます。もしかしたら流行や風潮の新たな法則が見つかるかもしれません。読者の方もいろいろな言葉を検索してみてください。

11/21/2011

【Vol.6 番外編:為替】



【Vol.6 番外編:為替】

今回は、skillのCategoryの番外編として、為替(FX)のトレーディングについて、基本的な事項をまとめてみます。これからFXをやってみようという方や、FXを始めてみたけどなんだかイマイチだと思っている方は、是非参考にしてみてください。

※本記事の内容は、あくまでも一個人としての見解です。


まずはじめに、為替は「運」次第だという方がいますが、それは違います。運に左右されるから勝てないと言われる方の多くは、正しい知識と情報に基づいてトレーディングをしていないからだと言えます。一言で言うと、「勉強不足」です。勉強不足の人の多くは、そもそも何をどう勉強したらいいかわからないでいる人が多いのではないでしょうか。


FXでできる限り安定的にトレーディングしていくためには、少なくとも以下の知識をしっかり勉強する必要があると、僕は考えています。

①政治経済
②地理
③語学(英語)

それぞれを簡単に説明します。


まず政治経済については、特に政策を中心勉強します。金融政策をはじめとする各種政策がどういったもので、どのような意味を持ち、それがプラスに転じるかマイナスに転じるかの判断ができるようにします。また、世界各国の関連性も知っておくべきです。例えば日米関係から、米国債を日本が大量に持っています。つまり米ドルを日本が多く所有していると考えることができます。そのことから、米国が落ち始めると米国のライフを一部保有している日本までライフが削られます。これらを把握した上で、即座にトレーディングします。自分以外のプレーヤーがどう動くかは、心理ゲームの要素を含みます。極端な話、無難なやり方で言えば、国家政策レベル以外ではポジションを動かさなければ、さほど大きなリスクを伴うことはないのではないでしょうか。


次に地理についてです。地理を勉強するというのは、各国の基本情報や産業、政策、金利等について正確な知識をストックしておくということです。例えば、ある国の特定の地域で大災害が発生した場合、どの産業にどれくらいの影響が生じるか等を即座に把握して投資することができます。では、今年の出来事で照らし合わせてみます。今年起きた原油高からの急落が、中東に大きく影響しているのは否定できません。しかし中東のどの国が原油にどんな影響をもたらすかは知っていないとわかりません。また、東日本大震災における影響として、東北地方の産業や主要企業の工場がどの地区にあり、どんな影響があるかを知っていないと動けません。このように、最低限の知識としてどの国がどんな産業を持っていて、それがどの地域にあるのか、また世界におけるシェアがどの程度あるのかという影響力を知らなければなりません。そう考えると、地理の知識が必要ということは当然ということになります。


最後に語学についてです。語学、特に英語に関しては、リーディングスキル、リスニングスキルだけはしっかり磨いておく必要があります。リーディングスキルについては、海外のウェブサイトを読めるレベル、リスニングスキルについては、演説を聴き取り理解できるレベルが望ましいです。例えば、オバマ大統領の演説は英語で行われます。演説後、翻訳や編集作業のプロセスを経て、情報が一般の人に届くため、英語の是非が投資判断のタイムラグに繋がるのです。英語を使えるかどうかでワンテンポ変わってきます。


基本的な知識として、上記3点についてはしっかりとストックしておく必要があります。その上で投資に関する情報をうまく扱っていくには何が必要かについて考えてみます。


為替が変動する要因の一つに「投資家心理」というものがあります。僕の場合は、雇用統計発表や各国要人発言を元に行いますが、かなり心理状態に左右されるものでもあります。例えば、米国の雇用統計が悪化したらドルは売られます。これをファンダメンタル手法と言いますが、主にこの手法で良いと思います。ただ、政策や各種統計の意味を理解しておかなければ、どう動いていいのかわかりません。そこに政治経済の知識が効果を発揮します。為替は相対的なもので、基本的には悪い方向には動かないです。今年を例に言うと、米国やユーロが悪すぎるからドル・ユーロ高になることが無いといった感じです。余談ですが、世の中に出ているような株やFXで儲けました的な成功事例の本は、あまりオススメできません。投資理論や考え方については参考になる部分もあるかとは思いますが、基本的にマーケットでは同じ事は二度と起きないからです。


いろいろとテクニカルな分析手法があります。そういった手法を元にトレーディングするのも悪くはないと思いますが、僕はファンダメンタルが最もマーケットに影響すると思います。一番多くの人が見てわかるし、投資判断の材料にするからです。とにかく日本人は圧倒的に投資にかんする知識が低いと考えられます。投資をする際には、知識と情報をしっかり蓄え、「武装」していくことをオススメします。

結局のところ、上記の話をまとめると以下のことができれば良いということになります。

・政治経済の基礎知識をつける。
・地理を学ぶ。
・語学スキルを高める。
・上記3点を活かし、正しい情報を素早く入手する。


※おまけ
一般の投資家の動きは多くの場合、かなり遅れてしまいます。どういうことかというと、投資には順番があるからです。以下がその順番です。

①インサイダー
②大手外資系金融機関
③プロの投資家
④アマチュア投資家
⑤素人

一般の投資家は投資順番が遅いですが、圧倒的に⑤の素人層が多く、その素人層でもきちんと知識と情報をストックしていない人が非常に多いので、流れるニュースの後に動いても意外と平気だったりします。


11/19/2011

【Vol.5 Pyramid Structure】


【Vol.5 Pyramid Structure】

ピラミッドストラクチャーとは、主張とその根拠の構造のことで、通常は主張を頂点として根拠がピラミッド状に配置されるため、ピラミッドストラクチャーと言います。ピラミッドストラクチャーの構成要素は「MECE」であることが基本となります。以下に、例を記載します。






ピラミッドストラクチャーは、「論理構成を図式化できる」ことと、「主張すべきことをサポートするために何をすればいいかが明らかになる」ことがメリットと言えます。では、具体的にどうやってピラミッドストラクチャーを構成していけばいいのかについて書いてみます。


まずはじめに、ピラミッドストラクチャーは頂点の部分である「主張」を決定する必要があります。例えば、「売上を伸ばすために広告宣伝費に充てる投資額を増やすべきか」という議論であれば、答えとしては「増やすべき」or「増やすべきでない」のどちらかです。この答えの部分が的を外していると、その後の議論が成立しなくなってしまいます。すなわち、論理的に構造立てて考えるにあたり、課題が何かを正確に把握した上で、それに直接的に答えるような「主張」を決定しておく必要があるのです。


次に、論理のフレームワークについて考えてみます。結論である「主張」が決定したら、それを言うためにどんなことが言えればいいのかという「フレームワーク」を検討します。フレームワークは、MECEであることを念頭においておく必要があります。


例えば、「市場」「自社」「競合」という3Cのフレームワークを抑えておくことで、新規事業参入を提案したい場合の主張をサポートできるだろう・・というように考えます。ここで注意すべき点は、結論を導き出すにあたり最も効果的なフレームワークを選択する必要があるということです。3CやSWOT、PDCAのような代表的なフレームワークを必ずしも使うわけではなく、それぞれの状況に合わせたフレームワークを自ら作って考えていく必要があります。


簡単な例を挙げると、「小売店の店主の理解を得て、新商品を置いてもらう」という目的があるとします。ここで3Cの切り口で店主に説明をしても全く説得力がありません。店主が聞きたいのは、そのような企業戦略ではないからです。したがって、この場合は、店主の立場に立ち、売上がどれくらいか、収益はでるのか、労働効率は低下しないか等のような、小売店のメリットに重点を置いたフレームワークで、最も店主に響くものであるべきなのです。


ピラミッドストラクチャーの頂点に置く「主張」と次の階層のメッセージ部分で、伝えたいことの80%くらいが言えるような論理構造でなければ、相手に伝わりにくいメッセージとなってしまいます。そのために、フレームワークの選択は慎重であるべきなのです。


フレームワークを決定したら、氾濫する情報をグルーピングします。以下に、例を挙げます。「事業から撤退すべきか?」という課題に対する結論を導き出すための情報です。ここでは単純に3Cで情報をグルーピングしてみます。






グルーピングしたら、次に情報から言えるメッセージを抽出します。抽出する際に、先日のロジカルシンキングの記事でも扱った「演繹法」や「帰納法」を使います。ここで重要になるのは、いかに価値ある解釈をしたメッセージを導き出すかということです。単なる要約や状況の説明に終始しないように注意しなければなりません。以下に、抽出例を挙げます。





メッセージを抽出したら、今度は逆にきちんと情報がメッセージの根拠になっているかを確認します。





最終的に、3Cのフレームワークでそれぞれ導いたメッセージから以下のように結論づけます。





最終的に構成したピラミッドストラクチャーは以下になります。





最後に、ピラミッドストラクチャーのポイントをおさらいします。
①課題に対して、直接的に答えるようなフレームワークになっているか。
情報を整理しやすいフレームワークにするのではなく、課題に対して直接的に答えられるようなフレームワークにします。特に、3CやSWOTのような代表的なフレームワークを使えばいいというのは安易です。主張を聞いてもらう対象が(聞き手)が誰で、何を伝えたいかという視点でフレームワークを構成するのです。


②メッセージの抽出は、課題の結論に向けた内容になっているか。
情報から抽出したメッセージは、結論をサポートする根拠になります。情報を整理するだけ、ちゅうしょうかしただけ、列挙しただけにならないように気をつける必要があります。

③結論(主張)とその下の階層(根拠)だけで、言いたいことが大体理解できるか。
二段目以降の階層まで言及しなければ相手に伝わらない場合、メッセージの抽出が甘かったり、論理破綻が起きている可能性があります。

④「So what?」「Why so?」
この二つのが自然に繋がるような内容になっているか、気をつける必要があります。演繹法や帰納法に基づいたチェックを怠らないようします。

⑤反論者の立場でも考えておく。
上記で挙げてきた例は、α事業に参入すべきという結論に至っています。しかし、実際のシーンでは多くの場合、意見が別れ、反論する人がいます。そうした場合、あらかじめ反論されうるだろうポイントを入念にチェックしておく必要があります。そのため、反論者の立場に基づいた論理構造も考えておくことがベターです。


このように、ピラミッドストラクチャーは簡単に見えますが、なかなか緻密で丁寧さを求められます。あらゆる方向から主張に対して捉える必要があります。次回は、代表的なフレームワークについて書いていきます。





11/18/2011

【Vol.4 MECE】


【Vol.4 MECE 】

まず、ピラミッドストラクチャーを説明する前にMECEについて、今回は書きます。


MECEとは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、「モレなく、ダブりなく」という意味の言葉です。人間というものを男女で分けるとMECEになります。しかし、人間を男女と子供で分けると、ダブりが生じMECEにはなりません。また、人間を老人と子供で分けると、モレが生じMECEにはなりません。

以下に、イメージしやすいように図で表してみます。





MECEは同じ対象でも分け方が何通りもあります。東京大阪間の移動手段をMECEに分けると、陸路、海路、空路という分け方ができたり、乗り物を使用するか否かという分け方も可能です。根本的には、「αとα以外」という分け方をすることでMECEになります。これを繰り返すことで、MECEを細分化していくことができます。MECEを段階的に見ていくプロセスは後に書くピラミッドストラクチャーで構成します。


問題に対する原因や解決策を検討する際に、ただ単に事象を列挙していくだけでは、なかなか解決策は導き出せんません。「ダブり」や「モレ」があってはならないからです。これらがあることにより、非効率な問題が発生してしまいます。そのためにMECEという捉え方があるのです。



11/16/2011

【Vol.3 Logical Thinking - 3】


【Vol.3 Logical Thinking - 3】


先日に引き続き、ロジカルシンキングについて書きます。ロジカルシンキングは大きく分けると、以下の3つに分けることができます。

①論理展開
②因果関係の把握
③構造的アプローチ


今回は、「構造的アプローチ」について見てみます。構造的アプローチは、複雑に見えるものを細分化し要素を抽出した上でそれらの要素の関係性を明らかにし、ミクロ・マクロの視点で同時に理解できるようにします。


「構造的アプローチ」は、対峙する問題に対して、「事象の構造化」と「論理の構造化」の二つの側面から捉えます。以下に、二つの側面について説明します。


<事象の構造化>
事象の構造化は、問題解決のプロセスで必要不可欠となります。「現状がどうなっているのか。」「それを引き起こす原因は何か。」「現状を解決する効果的な策は何か。」について考える際に使えます。事象の構造化は、更に二つに分けて捉えることができます。一つは、一時点で現状を把握し、各要素の関係性を捉える。もう一つは、時系列を意識し、因果関係に把握することです。これら2つの捉え方について、以下に例を書いてみます。


ex) 日本の人口問題(少子高齢化)がもたらす課題


先ほど挙げた二つの捉え方のうち前者での捉え方。
・医療の進歩により平均寿命が上がり、高齢化が進む。
・高齢化が進むことにより、医療費、社会福祉費等の増加と年金への先行き不安。
・晩婚化、未婚率の増加による、将来的な労働力人口の減少と、税収、年金拠出不足。


先ほど挙げた二つの捉え方のうち後者の捉え方。
・高度経済成長に伴う家意識の希薄化と、晩婚化の増進。
・バブル崩壊、経済不況に伴う低所得者層の増加による若年世帯の未婚率の上昇や、女性の社会進出、育児環境の不足による少子化の増進。
・医療の進歩による高齢者向け医療の充実からくる平均寿命の上昇と、それに伴う社会的コストの増加。


上記で挙げた事象から解決策をそれぞれ導き出します。そしてそれらの事象を改善することで、結果的に全体としての解決につなげることができます。


<論理の構造化>
論理の構造化は、自身の考えをまとめ、第三者にうまく伝える時に役立ちます。上記で挙げた事象の構造化を使い、論理の構造化で伝えるのです。事象の構造化まででストップしてしまうと話は進みません。


論理の構造化は、事象の構造をきちんと把握し、そこから見落としなくメッセージを抽出し、文章なりプレゼン資料なりの形に落としこむ作業です。Vol1でも述べた演繹法や帰納法、そしてピラミッド構造はここで活用できます。


ピラミッド構造とは、提案内容をピラミッド型をイメージし、メインメッセージを頂点とし、ポイントとなるメッセージを真ん中に置き、個別策をその下に配列することです。提案の大枠を理解した上で徐々に個々の事象の説明へと進むことで、第三者への理解を獲得しやすくなります。ピラミッド構造については、後日記事にします。


このように、ロジカルシンキングは最終的に第三者の理解を獲得することまで考えなくてはなりません。ビジネスの場や人との交流の場でいかにロジカルシンキングで事象をうまく捉えても、それをうまく伝えきらなければ意味はないのです。





11/15/2011

Google検索


今日は、Googleの検索方法について書いてみます。おそらく多くのユーザーの方は、Googleで何かを検索する際、単一のキーワードでの検索をしていると思います。そこで、いろいろと便利な検索方法について例を挙げて書いていきます。

※雨上がり決死隊の宮迫博之さん、蛍原徹さんのお名前をお借り致します。


【「宮迫博之」と「蛍原徹」の両方を含んむページの検索方法】
ここでは、AND検索を使います。
ex) 宮迫博之 蛍原徹
キーワードの全てを含んだページのみを表示します。ここでは、キーワードの順番が結果に影響をもたらします。左側に書かれたキーワードが重視されます。

※補足:「~とは」のように検索するとより効率的に検索ができます。


【「宮迫博之」を含み「蛍原徹」を含まないページの検索方法】
マイナス検索を使います。
ex) 宮迫博之 -蛍原徹
「-」がついているワードが含まれないページが検索結果に表示されます。
ここから更に検索結果を絞り込む時は、検索バーに更にワードを追加します。

※補足:「-」は半角で入力し、「-」の前にスペースを入れます。スペースは全角半角どちらでも構いません。


【「宮迫博之」「蛍原徹」「雨上がり決死隊」のいずれかを含むページの検索方法】
OR検索を使います。
ex) 宮迫博之 OR 蛍原徹 OR 雨上がり決死隊
検索したい語句を「OR」で区切り検索をすることで、複数のキーワードのうち、いずれかが含まれるページが検索結果に表示されます。また、キーワード全てを含めたページも表示されます。

※補足:「OR」は半角大文字で入力します。「OR」の前後にスペースを入れます。スペースは全角半角どちらでも構いません。


【「蛍原徹」か「ほとちゃん」のいずれかを含み、かつ「ドラマ」を含むページの検索方法】
OR検索とAND検索を組み合わせて使います。
ex) (蛍原徹 OR ほとちゃん) ドラマ
「蛍原徹」か「ほとちゃん」のどちらかを含み、かつ「ドラマ」を含むページが検索結果に表示されます。また、全てのキーワードを含むページも検索結果に表示されます。

※補足:AND検索とOR検索を同時に行う場合、OR検索を半角で入力した( )で囲みます。


【検索したいワードが複合語(単語+単語)で構成されている場合の検索方法】
フレーズ検索を使います。
ex) "BSデジタル放送"
検索したい語句が「BSデジタル放送」の場合、Googleでは「BS」「デジタル」「放送」の3つのワードで検索されます。そこで、キーワードをダブルクオーテーションで囲むと「BSデジタル放送」というフレーズで検索できます。

※補足:キーワードを囲むダブルクオーテーションは全角半角どちらでも構いません。


【検索したいキーワードが「a」「the」「it」等使用頻度の高い英単語を含む場合の検索方法】
ストップ検索を使います。
「a」「the」「it」等の使用頻度の高い英単語をストップ後と言い、検索ワードから自動的に除外されます。例えば、「IT企業」は「企業」として検索されてしまいます。そこで、ストップ後の前に「+」をつけて検索することで、「IT企業」で検索することが可能となります。ストップ語単独で検索する場合は、「+」を付ける必要はありません。

※補足:ストップ語検索を使わずとも、フレーズ検索で  "IT企業"  と検索する方法もあります。「+」は半角入力で、キーワードが複数ある場合は、「+」の前にスペースを入れます。この時スペースは全角半角どちらでも構いません。


【検索したいワードの一部がわからない時の検索方法】
ワイルドカード検索を使います。
ex) "This is * pen"
わからない部分に「*」を入れて検索すると、検索結果は以下のようになります。
「This is a pen」「This is my favorite pen」
「*」を入れておくことで、わからない部分に入りうる言葉を探すことができるのです。

※補足:ワイルドカード検索は、フレーズ検索とセットで使います。


【「雨上がり決死隊」をタイトル名に含むページの検索方法】
タイトル検索を使います。ここでは検索対象がウェブサイトのタイトルに限定されます。
ex) intitle:雨上がり決死隊

※補足:「intitle:」の後にキーワードを入れます。キーワードを複数指定する時は、「intitle:」を「allintitle:」に置き換え、キーワード間にはスペースを入れます。


【「AMEAGARI」をURLに含むページの検索方法】
URL検索を使います。
EX) inurl:AMEAGARI

※補足:「inurl:」の後にキーワードを入れます。キーワードを複数指定する時は、「inurl:」を「allinurl:」に置き換え、キーワード間にはスペースを入れます。


【「雨上がり決死隊」を本文に含むページの検索方法】
text検索を使います。
ex) intext:雨上がり決死隊

※補足:「intext:」の後にキーワードを入れます。キーワードを複数指定する時は、「intext:」を「allintext:」に置き換え、キーワード間にはスペースを入れます。


【「Mac book air」を楽天のサイト内から検索する方法】
ドメイン制約検索を使います。
ex) Mac book air site:www.rakuten.co.jp
キーワードを指定したサイト内から検索したい時は、キーワードの後に、指定するサイトのURLを入力します。

※補足:「http://」を「site:」に置き換えて入力します。検索したいワードと指定するサイトのURLの間にスペースを入れます。スペースは全角半角どちらでも構いません。


【指定したサイトにリンクしているサイトを探すための検索方法】
link検索を使います。
ex) link:www.rakuten.co.jp

※補足:「http://」を「link:」に置き換えて入力します。


【指定したサイトに関連したサイトを探すための検索方法】
related検索を使います。
ex) related:www.rakuten.co.jp

※補足:「http://」を「related:」に置き換えて入力します。


【指定したサイトのバックアップを探すための検索方法】
cache検索を使います。
ex) cache:www.rakuten.co.jp

※補足:「http://」を「cache:」に置き換えて入力します。


【指定したサイトに関する様々な情報を検索する方法】
info検索を使います。
ex) info:www.rakuten.co.jp
上記で挙げた「通常検索」「link検索」「related検索」「chache検索」を同時に行います。

※補足:「http://」を「info:」に置き換えて入力します。


このように、Googleの検索方法も様々です。場合によって使い分けすることで、より効率的な調べ物ができるのではないでしょうか。

11/13/2011

【Vol.2 Logical Thinking - 2】

【Vol.2 Logical Thinking - 2】

前回に引き続き、ロジカルシンキングについて書きます。ロジカルシンキングは大きく分けると、以下の3つに分けることができます。

①論理展開
②因果関係の把握
③構造的アプローチ

今回は、「因果関係の把握」について見てみます。因果関係とは文字通り、「原因」と「結果」の関係性のことです。ここでの「原因」は、ありとあらゆる周辺環境、背景を正確に把握しとことん突き詰め深く掘り下げた根本的な「原因」を言います。これをきちんと把握することで、本当に正しい結果を導き出すのです。


因果関係については、いくつかの型があるので挙げていきます。

①シンプルな因果関係
ある原因があり、そこから結果が生まれた。
ex) 
仕事をしたから、疲れた。

②少し複雑な因果関係
ある原因から生まれた結果が、更にもとの原因を引き起こす。
ex)
A市の人口が減少し、商業施設が撤退した。商業施設が撤退したから職を求めて人が他地域へ流れ、A市の人口が減少した。

③より複雑な因果関係
前述2つのパターンが複雑に絡み合った因果関係
ex)
経営者がどうにもこうにもお手上げ状態な非生産的な部門があり、どうしても改善されない。
※この因果関係は以下の流れになります。
・部長が無能だとして、部下が言うことを聞かない。
・部下が言うことを聞かないため、部長は上から圧力をかける。
・部門内の非生産性は高まる一方で、退職者が相次ぐ。
・人材確保がままならないため、部門は混沌とする。
・既にいる有能な人材が退職し、全体としてのレベルが低下する。


①と②については比較的シンプルな関係であるため、解決策を講じ因果関係を寸断することで改善していくことができます。しかし、③については、複雑な関係性なので、単に解決策を講じるだけではうまくいきません。


③についてもう少し詳しく見てみます。どこが問題の根幹なのかをしっかりと捉えた上で、そこにフォーカスして考えることが重要となります。そのために、3つのチェックポイントがあります。

①事象の発生した時間的順序が正しいこと
②各事象に相関関係が存在すること
③3つ目の因子が存在しないこと

因果関係をしっかり把握するためには、上記3つのチェックポイントをきちんとチェックし、事象についてミス無く捉えることが重要です。因果関係を見て解決策を立てて講じる前に、こういった部分をぬかりなくチェックすることが大前提となります。



11/12/2011

エクスポージャー

欧州が荒れています。Thomson Reuterでビジュアル的にわかりやすいグラフを見つけたので、貼っておきます。




出所:Thomson Reuter


イタリア・ギリシャ各国に対し、フランスの銀行が最もエクスポージャーが大きいのがわかります。


※エクスポージャー
エクスポージャーとは、投資家の持つポートフォリオのうち、直接的にかかわる特定のりすくや対象に対しての資産の割合のことです。わかりやすく言うと、金融資産のうち価格変動リスクにさらされている資産の割合です。



11/11/2011

【Vol.1 Logical Thinking - 1】


※まずはじめに、先日MBA-Basicについての記事を二度程書いていましたが、書くのが大変なため辞めることにしました。そこで代わりに、より多くのビジネスパーソンの方々に向けてのスキルアップための土台作りの足しになるような記事を、シリーズにしてお送りしていきます。


【Vol.1 Logical Thinking-1】

近年グローバル化が一層進み、海外とのビジネスが一般化するにつれて、ロジカルシンキング(論理的思考)というものが必要不可欠であり、多くのビジネスパーソンのビジネススキルの基礎となっています。そこで、ロジカルシンキングについて今日は書いてみます。


ロジカルシンキングは大きく分けると、以下の3つに分けることができます。

①論理展開
②因果関係の把握
③構造的アプローチ

今回は「論理展開」について見てみます。「論理展開」は更に細かく分けると、以下の2つに分けることができます。

①演繹法
②帰納法


<演繹法>
演繹法は別名三段論法と言われています。2つの情報を関連付け、そこから結論を導き出す方法です。

ex)
・メリットがデメリットを上回る場合、企画を実行する。(一般論)
・プランAはメリットがデメリットを十分に上回る。
⇒プランAを企画として実行する。(結論)


<帰納法>
帰納法は、観察されるいくつかの事象の共通点に着目し、狭い個々の事例から広いルールや結論を導き出すというものです。

ex)
・東京では、選挙の議席の多くが自民党で民主党はわずかだった、(観察事項1)
・大阪では、自民党が全ての議席を独占した。(観察事項2)
・東北では、民主党が多数の県が複数ある。(観察事項3)
⇒主要都市では自民党が強く、地方都市では民主党支持の強い県がある。(一般論)


これら2つの論理展開をビジネスシーンでうまく使い分けることが出来れば、合理性に適ったビジネスを進めることができます。例えば、新規に事業を立ち上げる場合、そのまま突き進むべきかやめておくべきか、或いはまた別のビジネスを企画しすすめていくか・・・


また、企画をプレゼンする時や円滑な人間関係の構築を図る時、なかなか提案する商品の良さを理解してもらえない客とのコミュニケーションの際にも非常に有効です。何かを説明する時や相手を説得する時には、こういった考え方をすることで、論理的に話を進めることができます。



11/10/2011

イタリア国債



*昨日はイタリア国債が急落。決済機関LCHクリアネットがイタリア国債を取引する顧客に求める預金の比率を引き上げると発表したからだ。LCHは年限7-10年のイタリア債の取引で顧客に求める預金の比率は11.65%と、10月7日に発表された6.65%から引き上げられた。決済期間は取引する双方の間に立って取引を成立させるが、一方が決済不能した場合の損失に備えて証拠金を求める。要はイタリア債のポジションを維持するコストが高くなったこと。銀行に大きな影響を与える。



上記の記事を見て、イタリア国債は普通ユーロクリア決済ではないのかと、僕は思いました。誰がわざわざデリバティブ専門(?)のLCHクリアネットで高いコストを払ってイタリア国債を受け渡すのか、非常に謎です。


イタリア国債が得られているのは、イタリアがギリシャにトドメを刺してCDS(Credit Default Swap)のトリガーを引かなかったからではないでしょうか。CDSを買っても保険としてワークしない前例を作ってしまったため、多少なりとも不安になると売るしかないという悪循環が生まれるかもしれません。そしてそこに浮かび上がるのは、CDSの売り手であるドイツの存在です。これは完全に僕の頭の中で思っていることなので、現実には今後どうなるかは蓋を開けてみないとわかりません。



11/08/2011

オリンパス問題の全容

先日のオリンパスの件の全容が見えてきました。


出所:REUTERS PRESIDENT


この問題は、実は物凄くシンプルな話です。


①オリンパスは、過去何十年も有価証券評価損を計上していなかった。
②有価証券評価損をきちんと計上していなかったために、オリンパスの財務諸表において、貸借対照表がおかしなことにな ってしまった。
③そこで、そのおかしな箇所を誤魔化す手段として、ペーパーカンパニーを買収し評価損を計上した。
④その結果、元社長ウッドフォード氏にバレてしまった。
⑤現経営陣はバレるのを防ぐためにウッドフォード氏を解雇した。
⑥結果的に世間に公になってしまった。


シンプルにまとめるとこういうことになります。全容は非常にわかりやすい「不正経理」ですが、オリンパスと利害関係にある企業への影響は大きいのではないでしょうか。例えば、オリンパスの監査を担当していた監査法人や取引をしていた銀行、そして証券会社。


含み損を企業買収における損失にすり替える等の処理は、証券会社の協力無しには考え難いと言えます。今回のオリンパスの件では、野村證券の不正経理関与が指摘され、野村ホールディングスの株価が年初来最安値を更新しています。僕はオリンパスの不正経理よりも野村證券が関与したかどうか、そして今後の流れに非常に興味があります。


出所:REUTER


海外でも大きく記事になっています。

出所:BBC

英国BBCでここまで書かれてしまっては、ひどい場合は上場廃止、過去の経営陣、関係者の逮捕や送検が十分に可能性があり、過去の粉飾決算の事例を見ても、実刑はおそらく確実だと言えます。そして監査法人や銀行、証券会社も何らかの制裁は免れないのではないでしょうか。

それにしても、今日オリンパスは会見を開きましたが、こういった大きな問題は週末に株式市場がクローズしてからというのが普通です。平日のど真ん中だと、マーケットが荒れますからね。




11/06/2011

経営者の資質

facebookのマーク・ザッカーバーグに見る経営者像について、少し書いてみます。

facebookのF8という動画を見て思うのが、やはりマーク・ザッカーバーグは「若者」なんだということです。講演での登場の仕方がビジネスマンとは程遠い、ただの「若者」にしか見えません。非常に高いテンションで、

「Yeah!! Thank you!! Come on!! Woo!!」

と声をあげての登場です。

※動画URL


動画を見て感じた印象としては、「若者」であると同時に世界屈指のビジョナリーでもあるところに、良い意味での大きなギャップを感じました。彼にはきっと、世界はかくあるべきというビジョンがあり、そのビジョンをfacebookという巨大SNSを通じて具現化しようとしているのだろうと思います。


こんなことを言いながら、僕はfacebookをやっていません。なぜなら、今の僕にとってfacebookの提供するサービスは全く必要性を感じていないからです。「サービス」や「商品」から何らかの収益を産み出そうとする場合、「ファン」の存在は非常に大きく、最も重要なポイントの一つだと思います。その「ファン」を獲得するためには「サービス」や「商品」のクオリティもさることながら、経営者がビジョナリー或いはストーリーテラーであるべきだと思います。


ビジョンを語るメリットは「ファン」を作るためだけのものではありません。それは、その言葉を口に出したことの魔力のようなものを享受することができることもあるということです。人は不思議なもので、口にし続けたことは実現できる確率が上がると言われています。正確には、実現すべく動く性質があるのではないでしょうか。


だからこそ、経営者として成功した人の多くは、結果的にビジョナリーであったりストーリーテラーなのだろうと僕は思います。勿論、口にする内容に具体性があるかどうかで大きく違ってくるとは思いますが、このことは経営者にとって非常に重要であると思います。


11/04/2011

G20から見る政治

先日のG20にて、野田首相が為替介入の説明とともに、消費税引き上げ方針も表明しました。




消費税を引き上げるかどうかという問題は、「内政問題」です。基本的に、僕は消費税を引き上げても構わないとは思っているのですが、G20での消費税引き上げ方針の表明には若干違和感を感じざるを得ません。内政問題だからこそ国際社会に軽々しく表明する前に、日本国民に信を問うのが先であるべきだと思うからです。
とは言え、国際的に宣言してしまうことで既成事実化し、結果的に国内の議論をリードしていこうという意図的な手法でもあるのかもしれません。鳩山政権時から、現在の与党はこういった手法が多い気がします。


現在日本の抱える問題は、経済不安や超高齢化社会、若年層への不公平感等、社会構造的な問題です。こういう問題こそ、まずは国内でしっかり議論する必要があると思います。現状、多くの政策は既得権益の保護や現状維持、国際社会へのご機嫌取りのような施策が多いように思えてしまいます。その状態が継続してしまうと、国民はますます政治不信、政治離れが進み、国内での議論は進まないのではないでしょうか。


現状を打開していくためには、やはり相当の痛みを生じることは明確です。それを懸念してか、現政権はある種の覚悟のようなものがあまり見受けられないように思います。多少のリスクは承知の上で、ある種の覚悟のようなものを国民に示し、リーダーシップをとってもらいたいと僕は思います。時には国際社会での表明を利用し議論を進めるのもありです。とにかく、低迷している中でも勢いが必要ではないでしょうか。


先日、アメリカの経済誌フォーブスで「世界で影響力を持つ各国首脳や起業経営者番付」で、世界第三位の大国である日本のリーダーが62位とされていました。上位は、日本と肩を並べる各先進国首相が名前を連ねています。日本人では、日銀白川総裁が36位、ソフトバンク孫正義社長が60位に選ばれていました。必ずしもこの番付が正しいというわけではないですが、こういう見られ方をしているということを考えると、やはり日本人としてもっと頑張って欲しいです。


最後に、海外の投資家から見て日本の現状は低迷してると思われています。超高齢化社会による財政不安等に対し、政府がどう対応していくかというのは、投資家にとって非常に注目すべきポイントとなっています。結局のところ、しっかりとした政策を打ち出し、リーダーシップを発揮し、適切なタイミングで国内外で日本の姿勢をアピールして欲しいところです。

11/03/2011

Mac高速化

今回の記事は、ネット環境をより早くする2つの方法について紹介します。


Macユーザーの方は試してみてください。この設定手順はネット上で多くの方によって書かれているので不要かとは思いますが、一応僕のブログでも紹介します。


【dolipoの導入】


①:無料のソフトウェア「dolipo」を下記URLよりダウンロードします。













②:ダウンロードしたdolipoを解凍し、アプリケーションフォルダへ移動します。

③:dolipoを起動すると、次の画面が表示されます。















④:先程表示された数字を、「システム環境設定>ネットワーク>詳細」から設定します。





















⑤:それぞれの入力、設定が完了したら最後に「OK」をクリックして終了です。





【Google Public DNSの導入】

①:「システム環境設定>ネットワーク>詳細>DNS」と開いていきます。

②:以下のように、DNSサーバーの欄に「8.8.8.8」と「8.8.4.4」という数字を足します。






















③:最後にウィンドウの右下の「OK」をクリックして終了です。

この2つの設定をするだけでも体感でネット環境の早さが早くなります。特に難しい設定は無いので、Macユーザーの方は是非試してみてください。

11/02/2011

企業のオフィス



今日はいろいろな企業のオフィスについての記事です。

企業によってオフィスの雰囲気は全くといって言いほど違いがあります。特に外資系企業、その中でもIT企業のオフィスは非常に面白いです。(全ての企業ではありませんが。)そこで今回は、特徴的なオフィスを写真ともに少しだけ紹介してみます。
※現在も写真と同じようなオフィスかはわかりませんが、ご了承ください。


【Google】
知らない人はいないかと思います。Googleです。Google社では豪華なランチを無料でいただけることでも有名です。





遊び心たっぷりでアミューズメント性に優れていることで有名です。

【PIXAR】
TOY STORYやCARS等のアニメーション映画を作っている企業です。






【facebook】
いわずとしれたSNS大手。





アミューズメント性溢れるオフィスだと仕事が楽しくなるかもしれません。



11/01/2011

為替介入

円売りの為替介入がありました。








しかし、アメリカはさらに金融緩和の気配があるし、今回も為替介入の効果はおそらく長続きしないと思います。日本の製造業や輸出業のことを考えるなら、日銀がもっと円を刷るべきだと思います。そうして円の流通量が1.5倍にでもなれば、円の価値が1/1.5になり、1ドル110円台くらいまで行くのではないでしょうか。これが最も継続的かつ効果的だと僕は思いますが、政府や日銀は今後どういった対策をとるのでしょう。


それにしても、オペレーションにおいて稚拙で意志の弱さを痛感します。8月4日の為替介入の失敗から、政府、日銀は何も学んでないとしか思えません。更に財務大臣が安住淳議員ということで、マーケットが完全に素人の教材と化している気がします。日本経済も前途多難ですね。


さて、明日は豪ドルで25bp程利下げするのではないでしょうか。更に、25bpを金利マーケットは織り込んでいるけれど、為替マーケットに織り込まれているようには見えませね。