最近は忙しくて、ブログを更新するのを忘れていました。今回は、円高とM&Aについてつぶやき程度に更新します。
日系企業のM&Aに勢いがあるとともに、国内外の金融機関のディール獲得競争が激化しています。
以下が、昨年2011年のM&A助言ランキングです。
出典:トムソン・ロイター
昨年のM&A助言ランキングでは、野村證券が5年連続で首位であったものの、2位のGoldman Sachsが迫ってきています。M&A助言ランキングを見ると、外資系が半数を占めています。円高を背景に、日系企業の海外企業買収件数が増加し、海外の拠点網や情報収集力がに強みのある外資系の優位性が高まったと言えます。
円高といえば、輸出産業にとっては非常に辛い時期かもしれません。しかし、輸出産業以外ではポジティブに捉えることができます。今、日系企業はかさ上げされた円の価値を充分に活かし、外国企業を買収し、海外で多くの利益を上げ、その富を日本国内に持ち帰る事ができます。貿易収支は赤字になりますが、経常収支で黒字を膨らますことで、豊かになります。
日本の大手商社は積極的に海外の資源権益や穀物を買い集め、これまで世界のマーケットを占めてきた欧米の巨大企業と互角にわたり合っています。このような企業がいくつもある国は、世界中どこを見ても日本だけではないでしょうか。メーカー等も、今このタイミングで外国の同業を買収し、一気に日系企業の世界シェアを獲得するチャンスだと言えます。金融業界も、相場の低迷を嘆くのではなく、今このタイミングで日系企業による外国企業の買収案件を積極的に持ちかけ、巨額の手数料を稼ぐチャンスです。
現状を悲観的に見るのではなく、ポジティブに見ることで多くのチャンスが転がっています。
これを機に、日系企業の底力を見せて欲しいものです。
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