10/31/2011

オリンパス

前回の記事に引き続き、もう少しオリンパスの件について書いてみます。

とはいえ、もう多くの人がブログやウェブサイトで記事にしているため、ほとんど書くことはありませんが、僕なりに思うことを書きます。

いろいろ調べてみると、オリンパスは以前私募債を発行しています。普通は公募で発行するだろうところを私募で発行したことに疑問を感じます。当時であればきっと何も思わなかったところですが、今思うと疑問に思う点です。


今回僕も含め多くの人が疑問に思っているのは、疑惑の中核にあるM&Aにおける金額とアドバイザーへのフィーの額について、そして誰に対しても詳細な説明が無いということです。また、当該事案における取締役会資料を見てみると本M&Aディールの詳細の情報が記載されていない等のこともあります。一般的には考えられないことが起きているというわけです。取締役会といえば、その企業における最高意思決定機関です。その取締役会の資料で情報が記載されていないというのは、常識では考えられないのです。そう考えると、不記載という事実については、意図的に行われたとしか言い用がないのです。


更に、企業間において株を保有する際には、必ず事前、会計期末毎にそれぞれ資産査定をします。約700億円という巨額の損失計上を後に行なっているにも関わらず資産査定を管轄する部門から何もアクションが無いというのも疑問です。挙句の果てに、ウッドフォード氏が菊川会長へ質問状を提出した3日後に、取締役会全会一致でウッドフォード氏の解任をするという事態まで発生しました。今後、大株主の立場についても気になるところです。日本生命等の筆頭株主は事実解明のために何らかの動きをする必要があります。


ウッドフォード氏はFACTAからの情報を元に問題に気づいたようであり、また、社内から本件に関して意義を唱えるものが出てこないということを考えると、何らかの陰謀なりが渦巻いており、それと同時にこの陰謀を暴くように仕向けた何者かがいるような気もします。




しかしながらはっきりしていることは、オリンパスの会計において計上している「のれん」の評価に疑問が生じていることから現存を迫られている可能性が出てきており、金額次第ではオリンパスは自己資本において大きな損害を被る可能性があるということです。「のれん」が自己資本より大きいというのは、非常に逼迫した状況に陥り、株主にとっても大きな痛手となります。銀行からの融資があれば何とか対処のしようがあるのかもしれませんが、現状満足いく融資を得られるかどうかは疑問です。

そういった意味からも、今後の動向は非常に興味深いものです。

10/29/2011

企業の不正

先日のオリンパスの問題について、ネット上の情報を拾って少しまとめてみます。

多くの人が知るとおり、オリンパス株は急落しました。















出所:Bloomberg


そろそろ反発が来るのではと思うのですが、ウッドフォード氏の動き次第で、更なる下落の可能性もあります。新聞をはじめ、多くのメディア媒体でも情報が非常に込み入っているため、なかなかどういう事件なのか整理がついていない人も多いんじゃないかと思います。

そこで、今回の一件の核心部分について少しまとめてみます。

①:ウッドフォード氏が来日し、オリンパスの社長に就任。
②:早速財務状況チェックすると、M&Aでの巨額損失を発見。
③:買収に700億をかけ翌年損失計上処理、ファイナンシャルアドバイザーに法外な手数料の支払い等について、投資家に公表していないことを知る。
④:ウッドフォード氏は不正だと知り、現会長の菊川氏の辞任を要求。
⑤:取締役会により干され、ウッドフォード氏が逆に解任させられる。
⑥:ウッドフォード氏が内部告発。
⑦:オリンパス株の暴落。

ネットに散乱している情報をうまくまとめてみただけですが、真相は一体どうなっているのか、自ずと明るみになってくると思います。この問題については、国内よりも海外メディアのほうが注目しているようです。欧米の多くの海外のメディア媒体が取り上げています。

それにしても、100億円単位でお金を私的流用した大王製紙の井川意高氏や今回のオリンパスの経営陣には、果たしてどの程度の責任が問われるのかも注目です。

Macアプリ

今日はMacに入れておくと便利なアプリを紹介してみます。





フリーウェア
Googleが提供しているブラウザ。軽くて早い。







フリーウェア
Mozillaが提供しているメーラー。多機能だけど使いやすい。








フリーウェア
いろいろな文字変換をサポートしてくれるGoogleが提供するIM。





フリーウェア
Mac app store:有り
Macとiphoneの両方からいろいろなメモをとにかく入れておく。
使いようによっては便利。






フリーウェア
無料で使えるWord,Excel等のOffice系ファイルの作成・編集ソフト。
pdf形式で保存が可能で、これがあれば特に不便は無い。







フリーウェア
Macのアプリを削除するときに、関連ファイルも一緒に削除してくれる。






フリーウェア
いわゆるオンラインストレージ。説明不要。






実際それほど多くのアプリは入れてないけれど、いろいろ見ていると便利そうなものは多いです。

また新しいものを見つけたら紹介していきます。

10/28/2011

世界から見る日本の位置


TPPをアメリカの謀略と言う人が時々いるけれど、

実はアメリカはそこまで日本のことを視野に入れているとは思えない。

アジアの中心は今や中国、シンガポール。

例えば、ウォール街の人事を見ても分かる通り、たいていトップになるのは本社もしくはロンドンの幹部、

もしくは幹部としてアジア圏に赴任する有望株。

次に中国、3番手に欧州やBRICs。

そして4番手にやっと日本。

もうすでに、「Asia ex-Japan」から「Asia ex-China」にシフトチェンジしている。

日本はアメリカ中心世界から見ると、中核ではなく辺境に位置しているといっても過言ではない。





それにしても、JAみたいな組織が断固反対するTPPは、

ますます良い政策なんじゃないかと思ってしまう。



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