12/12/2011

【Vol.8 Training】


【Vol.8 Training 】

これまで【skill】 categoryでは、ロジカルシンキングとは?ということについて重きを置いて説明してきました。そこで、今回は、ロジカルシンキングをより実践に近づけるためにどういったトレーニングをすべきなのかということについて、書いてみます。


ロジカルなコミュニケーションは、経験量によって伸びます。逆に、慣れなければいつまでたっても使いこなせません。自転車と同じです。いくつもある要素を、縦と横(【So what?/Why so?】と【MECE】)の法則で構造化する癖をつけていくことが望ましいです。


実生活の中でどうトレーニングすればいいかについて考えます。実生活では、多くのプレゼン等の機会があります。その際、構想段階で、単に箇条書きしてまとめるのではなく、本ブログで説明したようなフォーマットを使い、縦横の関係を視覚化することで確認していきます。こうして、論理パターンの枠の中にそれぞれの要素をきちんと整理することが出来れば、論理構成ができたと言えるようになります。


論理構成が出来れば、あとはプレゼンに仕立てあげたり、口頭で説明したりと、具体的な表現をしていけばいいのです。よく、具体的に表現するにあたり、いかに論理的に説明するかという部分がフォーカスされていますが、そもそも構成の時点で論理的でなければ、いくら論理的に表現しようとしても、それは論理的ではないのです。言い換えると、論理構成がしっかりできていれば、ある程度表現も論理的になっていると言えます。



12/04/2011

【JGB】


【JGB】

今日は日本国債について少し書いてみます。巷では、日本国債のデフォルトが懸念されています。僕自身もこのままでは良くない道を辿るのではと思ったこともあります。しかし、現実的に考えてみると、日本国債のデフォルトは、なかなか非現実的な話でもあります。


最近世界各国の国債の行方が気になります。ギリシャ、イタリア国債がこけ、ドイツ国債の入札が未達となると、「次は日本国債か?!」と叫ぶ悲観論者の方々が多くいます。ちなみに、「未達」とは、国が売り出した国債全てに買い手がつかなかったことを言います。ドイツ国債の入札では比較的よく未達が起きています。


ネット、書店を見ると、日本国債のデフォルトについての関連書籍や記事が多くあります。普通に考えればありえないことなのです。世界の余剰マネーは京円単位であり、その受け皿から米国債や日本国債市場を外すことはありえないからです。
※京円=1000兆円の次の位


とはいえ、日本の財政は楽観視できるということではありません。きちんと財政を無駄の無い支出構造に切り替えていくことは必須です。以下の5つのポイントは、日本国債がデフォルトしないという根拠です。

・ギリシャやイタリア国債のような高金利とは違い、金利が1%という低金利であることから、借金の利息が膨れにくい。

・日本は世界にも類を見ない債権国であり、米国債等日本が海外に持つ対外債権が約300兆円あり、海外債権を売却することで最悪の場合償却できる。

・現物国債の90%を日本人が所有することで、比較的安定し、投機の空売りのカモになることがない。

・いろいろなことを言っても、日本の経済基盤は強い。


・米国債や日本国債以外に巨大な世界の余剰マネーの受け皿がない。例えば、金や原油等の商品先物市場は、米国債や日本国債市場と比較すると、東京スカイツリーと鉛筆くらいの違いがあり、どう考えても世界の余剰マネーの受け皿にはなりえない。


悲観して危機感を持つことも大事ですが、ただ悲観するのではなく、ではこれから各自がどうしていけばいいか考えながら、日本経済を支えていくのがいいのではないでしょうか。